私は読書が好きで、色々な場所で本を読んだり、本の話をしたりしている。そこでよく耳にする問題、「本を読む時間がないんだよね」。
この「本を読む時間がない」には、二種類あると思う。
一つ目は、「本当に時間がない」。例えば私の友達は、「読みたい本があるんだけど、時間がないんだよね」と言っていたが、彼女は今月、四つの就職試験を控えている。これは本当に時間がない。こういった人にできるアドバイスは、「忙しい時期を抜けたら読めばいいよ」しかない。
二つ目は、「時間そのものはあるんだけど、本を読むこと以外に使っている」。こういった人にアドバイスをするのも難しい。本の優先順位が高くないからだ。大事にしたいことが別にあるのなら、その時間を削ってまで本を読まなくてもよいと思う。優先順位を決めるのは私ではなく当人だ。これに関しても、私が言えることはなにもない。……じゃあ、私はどうすればいいのか?
絶望する必要はない。私がやれることもあるではないか。それは……「楽しそうに本を読んでいる姿を見せる」ことだ!
私の学校には、いつも同じ作家の本を読んでいるクラスメイトがいる。最近私は、「そんなにいつも読んでるってことは、その人の本、おもしろいのかしら……」と思って、こんど読んでみようと決意した。それと同時に、「こういうやり方もあるか!」と目が開かれる思いがした(勝手に)。
日々私が本を読み、「本のおかげで人生充実してるわ~」感を出すことで、ちょっとだけ本に時間を使ってみようかな、と思ってもらう。これはどうだろうか! 大きな効果は見込めないかもしれないが、何年もずーっとやっていたら、誰か一人くらいは読書沼へ入ってくれるのではないか。希望は大いにある。
余談
この際だから正直に言ってしまおう。私は、「本を読む時間がないなら作ればいいじゃない」派だ。しかしこんな調子では、相手が読む気をなくしてしまうだけ……。それだけは、アカン……。
だから、私は「本を読む時間がないんだけど、どうしたらいい?」と聞かれたときは、「答えはない」と言うようにしている。

